2003年4月3日(木) 雨読にいそしむ

 

「アホでマヌケなアメリカ白人」読了。 
著者はもともと「政治的」な人だったんですね。 
というのが判った。で、あるにしても面白かった。 
翻訳の「奥ちゃま」っつー表現に一瞬、引きかけたが 
一人称を「俺」にしたのは正解なんだろうな。 
おれは世界38か国語に通じているんだが、 
英語だけは幼児体験もあって苦手なのだ。 
翻訳モノで、痛い目に遭ったのが、 
6000円も出して買ったニコラスレイの評伝だ。 
おおこんなのが出ていたのか、と目次だけ読んで 
即買いし、帰宅後即読み始め、5分で落胆した。 
訳がブラウザーで使う「翻訳ソフト」並みなのだ。 
つーかこれほかに言い回しあるんじゃないの? 
ってな文章目白押しなのである。 
他に人材はいなかったのか?と思って、 
放り投げた。だれか英語と日本語に通じ、 
かつヒップな言い回しの得意な方いらっしゃいましたら、 
再度の翻訳おねがいします、って感じだな。 
図書館かなんかに行く機会のある人は 
見かけたら一読をお勧めします。ある意味お笑いですから。 
いちおう映画の監督さんで、一番有名なのは 
「理由なき反抗」かな。次いで「大砂塵」でしょうか。 
なんで、映画のコーナーに行けばもしかするとあるかも。 
 
それはさておき、昔は新聞の書評欄や、 
雑誌のレビューなどを見て本を購入したりしたことも 
あったが、最近は書店、つまり現場の雰囲気のみで 
買っている関係上、先に述べたようなとほほな事態に 
遭遇したりもするわけだ。 
ここ数年ほかに「やられた」と思ったのが、 
やや古い話で恐縮だが「絶対音感」である。 
シンガーソングライターやってるんだが、 
絶対音感っつーものはおれにはない。 
ただ何気なくフィガロの結婚序曲とか、 
ベートーベンの交響曲第7番とかくちずさんで、 
これキーあたってるかなー、とCDかけてみると 
大体はあたってることもある、っつーレベルだ。 
そんなこんなで、こんな一般人にはどうでもいいような 
テーマで、まあ自分にとっては無関係ではない話題の 
本が、書店の雰囲気ではどうも売れてる、ってことだったので 
ついつい買っちまった。 
結果的に金をどぶに捨てた。アホだった。おれは。 
とにかくどう説明していいのかわからないが、 
1000円以上出して買った本のなかで、 
生涯一つまらなかった本である、と断言する。 
2位がさっきのニコラスレイの評伝ね。 
いまのとこ、7千なんぼの被害か。 
ま、パチンコとスロットで負けた額に比べれば、 
かわいいものか。 

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